治療について
ペインクリニック内科の治療について
痛みには、体性痛と内臓痛にわけられます。
体性痛ははっきりした鋭い痛み、内臓痛は場所がはっきりとしない鈍痛です。
体性痛は、侵害受容器という熱(TRPV1)や圧力(皮膚メルケル細胞のPiezo2)を感じる皮膚レセプターによって感知されます。
これらからの「痛い」感覚は、危険を察知し逃避させたり、体に異常事態が起こっていることを気づかせるために、人体にとって必要なものです。
例えば、糖尿病性神経障害で痛みが感じなくなるとどうなるでしょうか?
足に小さな怪我や感染が起こっても気が付かず、気付いた時には足を切らないほどの事態だった、というケースがみられます。
危険を知らせてくれる痛みは必要ですが、必要以上に長引く痛みや、必要以上に強い痛みは生活の質を低下させる原因になります。
長引く痛みの原因として、痛みによる「痛みの悪循環」があげられます。
最初に痛みが出ると、知覚神経が痛みを伝達し、脊髄を通り脳まで伝達し、痛みとして自覚しますが、同時に痛みが原因となり、交感神経という自律神経を緊張させ、その局所の血流が悪くなり、筋肉が緊張します。
肩凝りがひどくなったような状態を想像してください。そこでは局所の酸素不足や、代謝産物や老廃物の排出が滞り、それらがまた交感神経を緊張させ、痛みが悪化していきます。これを「痛みの悪循環」といいます。
ペインクリニックでは、神経ブロック等を用いて、まずは「痛みの悪循環」をリセットし、痛み治療に反応しやすい状態をつくっていきます。そうする事で内服治療やリハビリの効果が高くなることがきたいできます。
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