治療について

産婦人科の治療について

生理の悩み

生理はおおよそ月に1回、年に12回程度あります。そのたびにトラブルがあるとしたらそれは大変なことです。

生理痛とは生理の悩みの中でも非常に多いものです。生理のときの痛みを生理痛(正確には月経痛、月経困難症といいますが、下腹痛だけでなく、腰痛、頭痛、下痢、嘔気など、様々な症状が出てきます。

これは子宮内膜からプロスタグランジンという痛みの成分が出てくることが原因であり、そのため、どんな方でも月経痛を感じることはあります。

月経痛の原因として、子宮内膜症、子宮腺筋症といった病気があり、それらがある場合には生理が続く限り症状は持続することが多いです。

さらに子宮内膜症は放置することで将来的な不妊症の原因にもなりますし、大きさと年齢に比例して悪性化するリスクもある疾患です。

一方このような生理痛の原因となるものがなかったとしても生理痛がひどい場合があり、それを機能性月経困難症といいます。

機能性月経困難症は放置してしまうと将来的に子宮内膜症に進展するリスクがあります。
たかだか生理痛、と侮らず、受診をお勧めします。

生理不順

生理周期は25〜38日が正常で、そこからずれたものを月経不順といいます。

急激な体重の変化、ストレスなどで排卵の時期がずれたり、無排卵になることが原因として多いです。その他に甲状腺の異常や、多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症などのホルモンの影響で月経不順が起こることもあります。

また、卵巣機能の低下は生理が早まる傾向にあります。
今までの生理の周期などを含めた問診をしっかり聞かせていただいた上で、内診、必要時にはホルモン検査を行い原因を探します。

そして今後の妊娠の希望の有無などを踏まえた上で、治療法を決めていきます。

過多月経

1回の生理で140ml以上の出血がある場合を過多月経と定義しますが、月経量を調べるのは至難の技です。

「検診で貧血と言われた」「夜用ナプキンは日中も必須」「血の塊がゴロゴロ出る」こういったお悩みがある方は一度受診してみてください。

子宮卵巣に何も異常がなくとも月経量が多いことももちろんありますが、子宮筋腫や子宮腺筋症などの器質的疾患が隠れている場合があり、その場合には症状の程度や貧血の数値、ご年齢や今後の妊娠の希望の有無によって治療法を決めていきます。

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