ミレーナについて

過多月経で悩んでいませんか？

ミレーナは、「レボノルゲストレル」という黄体ホルモンを持続的に放出することができる、小さなT字型の装置です。これを子宮内に装着することによって様々な効果が得られます。

レボノルゲストレルは、子宮内膜の増殖を抑える働きがあるため、月経量が少なくなり、月経痛などの月経困難症が改善します。また避妊の効果も得られます。

ミレーナは、卵巣機能に影響を与えず、ホルモンも黄体ホルモンのみ使用しているため、ピルのような血栓などの副作用もなく安心して使用することができます。

避妊に関してはもミレーナは子宮内システム(IUS: Intrauterine System)とも呼ばれ、通常の子宮内膜避妊用具（IUD）と、ピルのメリットを併せ持っています。

挿入は内診台で簡単に行え、通常痛みはほとんど伴いません。挿入後は、1、3、6、12ヶ月後に診察させていただき、問題がなければ1年毎の受診となります。がん検診のついでに診察、というようなお気軽な気持ちでお越しください。

5年経過したのちに入れ替えをするか、抜いて様子を見るか相談することになります。

なお、避妊のために使用する場合には、保険は適用されません。

大きな子宮筋腫がある方など、場合によっては挿入が困難、あるいは挿入しても効果が得られない場合もあります。この場合には他の選択肢もありますので、外来で相談しましょう。